哺乳瓶って、何mlのものを、何本そろえればいいんだろう。
出産前に売り場やネットを見ていると、サイズも本数も種類が多くて、つい手が止まりますよね。

このページでは、容量(瓶の大きさ)・本数・乳首(穴)・替えどきの4つを、順番に整理していきます。
家庭によって違いが出ることなので、「これが正解!」と言えることではありません。
実際に育児が始まってから、調整が必要になる部分もあるでしょう。
ですが、買う前にこれだけ知っておけば大丈夫、という温度感でまとめました。
参考にしてみてください。

まず結論から:迷ったらこのくらいでOK

哺乳瓶選びは、「容量」「本数」「乳首」「替えどき」の4つに分けて考えると、すっきりします。先に要点だけお伝えします。

  • 容量 … 160mlと240mlの2サイズが主流です。160mlは、新生児の時期に安心して使える小さめサイズ。新生児にとっての飲みやすさを考えると、160mlを1〜2本そろえておくと心強いです。2ヶ月くらいで240mlに上がる場合も多いので、240mlも用意していきます。
  • 本数 … 母乳メインの予定でも、念のため2〜3本あると安心です。混合・ミルクメインなら3〜6本くらい。何本にするかは、いちにちを通して「洗って消毒する余裕があるか」で決まります。
  • 乳首 … 月齢の表はあくまで目安です。飲むのに時間がかかる・途中で寝てしまう、といった様子があるなら上げどきの合図。変更後、合わなければ前のサイズに戻して大丈夫です。
  • 替えどき … 乳首は消耗品です。1〜2ヶ月くらいでだめになることがあるので、予備を切らさないようにしておくと安心。瓶のほうは、痛みや変色が目立ってきたら替えれば大丈夫です。

ここから、1つずつ見ていきます。

容量サイズ(瓶の大きさ)の選び方

哺乳瓶の容量は、160mlと240mlの2サイズで考えるのが一般的です。
たくさんの種類があるように見えても、メーカーのちがいはあれど、この2サイズを使い分けるところに落ち着くことが多いようです。

160mlの哺乳瓶

最初の時期に安心して使える小さめサイズです。新生児のうちは、一度に飲む量がまだ少なめです。大きい瓶だと空気を一緒に飲みやすく、むせやすいこともある、と言われます。なので、むせやすさが気になるなら、160mlから始めると安心です。

240mlの哺乳瓶

赤ちゃんが飲む量はぐんぐん増えていきます。2ヶ月くらいでこのサイズに切り替わっていくことが多いので、そのころには大きいサイズを用意しておきます。「最初から240mlでもよかったかも」という声もあるようですが、こればっかりは、その時にならないと分からないことだと思います。

どちらを主役にするかは、授乳の方針でも変わります。
母乳メインや混合なら160mlで足りることもありますし、ミルクメインなら早めに240mlが主役になります。
購入する時は、出来るだけ損はしたくない…と考えてしまいます。ですが、完璧を求めすぎず、成長度合いに合わせて柔軟に対応するのがいいと思います。

ざっくりまとめると、こうなります。

  • ミルクメイン・混合 … 240mlを主力に。最初は小さめ(160ml、または産院でもらう分)もあると安心。
  • 母乳メイン … 160mlを中心に。足りなくなってきたら買い足す。

なお、哺乳瓶の素材は、主にこの3種類から選ぶことになります。

  • 耐熱ガラス … 汚れや仕様による傷が付きにくい素材。冷熱伝導が良いので、冷ましやすく、においも移りにくい。衝撃で割れるリスクがあるので、おうちで使うのに向いています。
  • PP(ポリプロピレン) … 一般的に普及しているプラスチック。軽くて割れにくいので、外出や夜のちょっとした授乳に向いています。ガラスに比べて傷が付きやすいので、汚れや雑菌に気をつける。安価だが、薬液洗浄には向かない。
  • PPSU(ポリフェニルサルホン) … 医療機器にも使われる素材で、軽くて割れにくく、傷・におい移りに強いなど、プラスチックとガラスの両方の良いところを備えている。スチーム・煮沸・薬液、どの消毒方法も使える。値段が多少高いのがデメリット。

すでにこだわりがある方は、どれを選んでも大丈夫です。家用にガラス、持ち歩き用にプラ、などと使い分けている人も多いようですが、哺乳瓶の素材は、内外問わず統一するのがおすすめです。

哺乳瓶の素材を統一するメリット

ミルク作りのなかで曖昧なのが、ミルクを「人肌の温度」にすることです。哺乳瓶の素材が変わると、温度確認の感覚が変わってしまいます。
個人的な意見ですが、PPSU素材で統一してしまうと、家でも外でも安定したミルク作りを行いやすいです。
乳首の形状も哺乳瓶によって合う・合わないがあるので、買い替えや予備の使いまわしなどの時も、余計なことを考えなくて済みます。

何本そろえる?

次は本数の話です。
哺乳瓶の本数に、絶対的な正解はありません。ネット情報などを参考に「このくらいあったら良いかも」と、自分の暮らしに合いそうな考え方を探してみましょう。

一日に何本使うのか、よりも「生活の中でどの程度、洗って消毒する余裕があるか」が重要です。1〜2本だと、使うたびに洗って消毒して、乾かして…と毎回気にする必要があり、気持ちと体力にゆとりが無いと大変です。何本かあれば、洗浄・消毒をまとめてできるので、その分、生活に余裕が生まれます。
家族のサポートがどのくらい望めるかも関係してくるので、出産後のことをイメージしてみるのも大切です。

授乳の方針によっても、目安は変わってきます。

  • 母乳メインの予定 … 念のため2〜3本あると安心です。母乳が安定しない時期や、搾った母乳を冷蔵で保存しておく、といった場面で使えます。
  • 混合・ミルクメイン … 3〜6本くらい。洗浄・消毒をどんな頻度でおこなうのか、ざっくり決めておきましょう。本数に余裕を持たせたくなった時に、増やしていいと思います。

「必要な時に買い足す」を選択するなら、自分や家族がどんなタイプかを考えておくと良いと思います。
哺乳瓶が足りないと感じたとき、すぐに買い物やネット注文できる環境なら、最初は少なめでも大丈夫。逆に、すぐには動けないタイプや、近所ですぐに買えない状況なら、あらかじめ多めに用意しておくほうが安心です。

予備を持って、もう一本

割れてしまったときやパッキンをなくしたとき、消毒が間に合わないときの保険として、余分に一本あってもいいかもしれません。

乳首サイズの進め方

乳首のサイズや形状は、メーカーごとにかなり違いがあります。
同じサイズだとしても、共有などはできないので注意してください。

洋服と同じようにS・M・Lといったサイズ表記メーカーもあれば、どの月齢でも一種類の乳首で授乳できるメーカーもあります。穴の大きさや形により、ミルクの吸いやすさも変わります。
多くのメーカーが「何ヶ月ごろ」という目安の表を出していますが、これはあくまで目安です。

実際にサイズを上げるかどうかは、月齢の表より「飲んでいる様子」から読み取る必要があります。
合図は、おもにこの3つです。

  • 飲むのに時間がかかるようになった
  • 途中で疲れて寝てしまう
  • いつもの量を飲みきれない

こうした様子が出てきたら、ひとつ上のサイズを試すタイミングかもしれません。
逆に、メーカー表記の月齢になったからといって、ちゃんと飲めているのに急いで上げる必要はありません。上げてみて合わないようなら、前のサイズに戻して大丈夫です。

授乳は毎日のことですが、これらの合図は正直、気づきにくいものです。うっかりしていると「…あれ、そういえば、飲むのに時間かかりすぎてない?」と、交換の合図を何日も見落としてしまいます。そんなことも珍しくありません。
いざという時に思い出せるよう、頭の片隅に入れておいてください。

数字や表は便利な道具ですが、最後に頼りになるのは、目の前のわが子の飲み方です。
飲むのに何分かかっているか、苦しそうにしていないか。授乳の時は、そっと気にかけてあげてください。

替えどき(買い直し)の話

最後は、買い直し・交換の話です。
乳首と瓶本体を分けて考えていきましょう。

乳首は消耗品です。

だいたい1〜2ヶ月くらいで、だめになってくることがあります。
「いつ替えるか」を細かく決めることよりも、「そのくらいでだめになるものなんだ」と知っておくことが大切です。
いざ替えたいときに手元になくて、「今日使う分がない」となると、すごく困ります。
なので、予備をひとつ持っておいて、切らさないようにしておくと安心です。

下記のような状態になったら、交換を検討しましょう。

  • 色が変わってきた
  • べたつく
  • 切れ込みや裂けが出てきた
  • 穴が広がってきた

こうしたサインが出たら、期間に関係なく替えてあげてください。
吸う力が強い子や歯が生えてきた子は傷むのが早いこともあるので、同じ月齢でも、替えるペースは子どもによってちがいます。

一方、瓶本体は「傷みや変色が目立ってきたら」でOKです。
ひび・欠けは即交換ですが、黄ばみや臭いが気になるようなら、交換を検討するときです。
素材によりますが、プラスチック系なら半年前後で検討、ガラス系は割れなければかなり長く使えるはずです。

まとめ

最後に、ポイントをもう一度おさらいします。

  • 容量 … 主流は160mlと240mlの2サイズ。160mlは新生児期に安心して使える小さめサイズで、2ヶ月くらいで240mlに切り替わっていくことが多い。授乳の方針でも変わります。
  • 素材 … 耐熱ガラス・PP・PPSUの3種類。家でも外でも同じ素材にそろえておくと、ミルクの温度の感覚や乳首の相性で迷わず、扱いやすくなります。
  • 本数 … 事前準備をするなら、母乳メインでも念のため2〜3本、混合・ミルクメインは3〜6本。「一日を通して洗う・消毒する余裕があるか」と「足りない時すぐ買い足せるか」で決める。予備が1本あると安心です。
  • 乳首 … メーカーごとにサイズも形も違い、別のメーカーとは共有できません。月齢の表は目安で、飲むのに時間がかかる・途中で寝るなどの合図を見落とさないように。合わなければ前のサイズに戻していい。
  • 替えどき … 乳首は消耗品で、1〜2ヶ月くらいでだめになることがあるので予備を切らさない。瓶はひび・欠けは即交換、黄ばみやにおいが気になったら検討(プラは半年前後、ガラスは割れなければ長く使える)。

数字や表は、あくまで道具です。
迷ったときは、目の前のわが子がどんなふうに飲んでいるかを見れば、たいていの答えはそこにあります。

あわせて読みたい

哺乳瓶がそろったら、ミルク作りの道具も少しずつ用意していきましょう。

出典(参考)

本文では細かい数字を前面に出していませんが、内容は以下を参考にまとめています。

  • 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
  • AAP(米国小児科学会)HealthyChildren
  • CDC(米国疾病予防管理センター)哺乳用品の洗浄・交換ガイド
  • 各メーカー公式情報(ピジョン・コンビ・ビーンスターク・ベッタ・チュチュ ほか)
  • 助産師・医師による監修記事、育児経験者の声
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育児のしんどさも、じわっとくる楽しさも、どちらも知っている。その経験をもとに、深夜の調乳・夜泣き・眠れない夜に役立つ情報をまとめています。もっと、「育児が楽しい」と感じてもらいたくて。