粉ミルクを薄めすぎた!…大丈夫?慌てず確認したいこと
「あ、多かったかも、、、」
ミルクを作りながら、こう思った経験はありませんか?
わたしは何度もあります。笑
深夜のミルク作り、泣き声に急かされて、眠い目をこすりながら作る粉ミルクは、思っているより大変なんですよね。
「少し多いけど、飲ませて平気かな?」とか、時には飲ませてる途中で「もしかしたら、スプーン1杯少なかったかも、、、」なんてことも。
そんな不安を抱えている方に向けて、「どう判断するか」をまとめてみました。
少しでも、今夜の不安が和らいでくれれば嬉しいです。
薄めすぎたミルク…今回だけなら大丈夫?
「少し多いかも」程度なら、気にしすぎなくて大丈夫
「もしかしたら水が多かったかも」と感じる程度なら、過度に心配しなくてもよいケースが多いようです。
規定量の水、またはお湯を注いだつもりだけど、よく見たら少し多くなっちゃった…
その程度の差なら、大きな影響はないようです。
毎回どうしても失敗する、というような場合は対策を考える必要もあるかもしれませんが、ミルクを飲んだ後の赤ちゃんがご機嫌で、体調にも何も変化がないようなら、必要以上に悩む必要はないでしょう。
「これは完全に薄めすぎた」と感じるなら、飲ませない方が無難
「少し」ではなく「かなり薄くなっちゃった…」と感じる場合には、そのミルクは飲ませず、作り直すほうが安心です。
これは味の問題などではなく、赤ちゃんの体調に影響するおそれがあるためです。
もったいないと感じてしまうかもしれませんが、後になって「本当にあげて平気だったかな…」と不安になってしまうのは、親側の精神状態にとっても良いものではありません。
もし飲ませるか迷ってしまう時は、飲ませない安心を選択しても良いと思います。
薄いミルクを飲ませてしまった後に確認したいこと
ご機嫌で普段通りなら、まずは落ち着いて様子を見る
赤ちゃんの機嫌を確認してみましょう。ご機嫌であればそのまま様子を見て、体調に変化がないか観察してください。次のミルクは正しい分量で作れるよう、気をつけましょう。
嘔吐・けいれん・低体温・元気がない時はすぐ相談
以下のような様子が見られた場合は、医療機関に相談してください。
- 嘔吐や痙攣などの体調不良
- 食欲不振、低体温なども注意
- いつもよりぐったりしている、呼びかけへの反応が弱い
深夜に体調が崩れた時には、小児救急電話相談(電話:#8000)へ相談する選択肢もあります。地域によって受付時間帯が異なる可能性があるので、事前に調べておくのもおすすめです。
気になるけど判断に迷う時は、メーカー相談窓口も使える
「体調不良とまではいかないけど、なんとなく気になる、、、」
そんな時は、粉ミルクのメーカーが無料の相談窓口を用意しています。使っているミルクのメーカーに関わらず、専門のスタッフが対応してくれます。
不安が続く時は、気軽に相談してみてください。
| メーカー | 相談窓口 |
|---|---|
| 明治 赤ちゃん相談室 | 0120-358-369 |
| 森永 エンゼル110番 | 0800-5555-110(無料) |
| 雪印メグミルク お客様センター | 0120-301-369 |
| 雪印ビーンスターク | 0120-103-369 |
粉ミルクの薄めすぎ、何が問題なの?
薄すぎるミルクには、どのような問題があるのか考えてみましょう。
栄養が薄まり、必要なエネルギーが不足しやすい
粉ミルクは「準完全栄養食」と呼ばれており、赤ちゃんに必要な栄養素が、母乳の成分に近い濃度で作られています。
赤ちゃんにとって吸収しやすい濃度になるはずの設計が、粉ミルクと水の割合を間違えてしまうと変わってしまうのです。
粉ミルク100mLあたりの栄養成分(明治ほほえみの場合、13.5%調乳液)
| 栄養素 | 100mLあたり |
|---|---|
| エネルギー | 68 kcal |
| たんぱく質 | 1.50 g |
| 脂質 | 3.52 g |
| 炭水化物 | 7.79 g |
| カルシウム | 51 mg |
| 鉄 | 0.81 mg |
| DHA | 14 mg |
| ビタミンC | 9.5 mg |
| ビタミンD | 0.88 μg |
| 食塩相当量 | 0.049 g |
出典:明治ほほえみ粉ミルク800g 栄養成分表示(メーカー公式)
体内の水分バランスが崩れてしまう可能性
赤ちゃんの身体は発達途中のため、大人に比べて体内の水分量の変化に敏感です。
極端に薄まったミルクを飲んだりすることで、体調が崩れてしまう可能性があります。
特に、低月齢児は注意が必要です。
本当に注意したいのは、1回の失敗ではなく「慢性的なミス」
薄めすぎたミルクがもっとも危険になるのが、その失敗が慢性的であり、かつ無自覚であることです。
過去には、薄めたミルクを長期間にわたって与えてしまったことで、生後2か月ほどの赤ちゃんが体調を崩した症例が小児医療の研究でも報告されています。
何度も、赤ちゃんにとって危険と知らずに与えてしまったのが大きな問題でした。
アメリカの小児科学会(AAP)やCDCなどの海外の医療機関からも、ミルクを薄めて与えることへの注意喚起が出されています。
このような話をきくと、ミルク作りの失敗が怖くなってしまうかもしれません。
しかし、薄めすぎてしまったかもしれないと気付き、安全性や対処法を調べている時点で、そのような危険な状況からは、すでに遠ざかることができています。
「次は気をつけよう」と思えていることが、大切なことなのです。
特に注意したいのは新生児〜生後2ヶ月ごろ
月齢が低い赤ちゃんほど影響を受けやすくなってしまいます。
身体の水分調節がとっても未熟
生後2ヶ月以下の赤ちゃんは、身体の機能がまだまだ未熟です。
この時期は体内に入る水分量の変化に、身体が反応しやすいと考えられています。
1度のミスが問題になることはほとんど無いようですが、体調の変化には気をつけてあげましょう。
泣いていても大丈夫、丁寧な調乳を優先しよう
「泣いているから早く作らなきゃ、、、」という気持ち、すごくよくわかります。
でも、ここは考え方を変えて「待たせたとしても、きちんとした栄養補給をさせてあげよう」という気持ちで行動してみるのはどうでしょう?
少し時間がかかっても分量に気をつけて調乳する、それが赤ちゃんの成長を支えることに繋がります。
ミルクが少し薄かったかも、、、その後どう考えたらいい?
さっきあげたミルク、少し薄かったかもなぁ、、、栄養足りているかな?
体調不良を気にするほどではないけど、ちょっとだけ心配になってしまうこともあります。
そんな時、何を考えたら良いでしょうか?
栄養が足りなければ、赤ちゃんが教えてくれる
赤ちゃんや子どもの生存本能は、大人よりも優秀だったりします。
もしこのような状況で栄養が足りなければ、赤ちゃんが泣いてお知らせをしてくれることもあるでしょう。
飲みきって満足しているようなら見守ってあげて、もし、いつもより早くぐずり出すようなら、今度はちゃんとした分量のミルクを心がけましょう。
親として大切な関わり方、泣いている理由を想像する
赤ちゃんの「お腹が空いた」というお知らせを、受け取る準備をしておくことも大切です。
赤ちゃんには、一日の中でさまざまな泣く理由があります。
その理由を毎回ぴったり当てるのは、育児に慣れてきても簡単なことではありません。
「なぜ泣いているんだろう?」と、常に考え向き合ってあげることが、わたしたち親の大切な役割の一つだと思います。
ひとりで抱え込まないで。ミルク作りが辛いと感じたら。
育児とは、それ自体がとても大変なことです。
ミルクも、正しい分量で作れるのが理想ですが、うまくいかない時はあります。
寝不足だったり、時間がなかったり、焦る状況だったり、ミスする要因がたくさんあります。
そんな中で頑張っているわけですから、間違えてしまっても、自分を許してあげましょう。
相談できるところは用意されています
もしも、
深夜のミルク作りが辛い
泣き声を聞いているだけで苦しくなる
そんな状況だったら、勇気を出して下記に相談してください。
- 自治体の母子保健窓口(市区町村の保健センター)
- NPO法人キッズドア(経済的困窮家庭への支援)
- かかりつけの小児科医
あなたの話を聞いてくれる場所は用意されています。
まとめ
粉ミルクを薄く作りすぎてしまった時どう対応するか。
- 「少し多いかも」程度なら、次から気をつければ大丈夫
- 「完全に多すぎた」と気づいたなら、そのミルクは飲ませず作り直す
- 飲ませてしまったなら、様子を観察。ご機嫌ならOK、嘔吐・けいれん・低体温などを確認したら医療機関へ
- 本当に気をつけたいのは「慢性的・無自覚な薄めすぎ」。なので、ミスに気付けているなら大丈夫
- 粉ミルクに関して迷うことがあったら、メーカーの相談窓口へ
育児にちょっとしたミスは付き物です。
間違いに気づいて、次につなげようとしていることが、ちゃんと取り組んでいる証拠です。
赤ちゃんとあなたの未来のために、少しずつ進んでいきましょう。
Nicori編集室